ニワトリ国会 2017 6 24

 私の田舎の実家には、
大きなニワトリ小屋があって、
小屋の中でニワトリが放し飼いになっていました。
 少年だった私には、
朝、卵を取りに行く時、
ニワトリに襲われないか不安でした。
 ところが、ある時、
ニワトリが、何か餌のようなものを見つけたのか、
小屋の隅に、いっせいに群がったのです。
この時は、安心して卵を取ることができました。
 そんな少年時代の記憶を思い出したのは、
今国会の審議を見たからです。
 本来であれば、
重要法案である「改正組織犯罪処罰法」、
つまり、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案は、
賛否両論を含めて、大きな議論となるはずでした。
 ところが、首相周辺が絡んだとされる「加計学園問題」が噴出して、
野党もマスコミも「加計学園問題」に夢中となってしまい、
重要法案である「改正組織犯罪処罰法」の法案は、
事実上、無修正のまま国会を通過したのです。
つまり、可決・成立したのです。
 6月20日の「DIAMOND online」では、
「共謀罪を無修正で通した野党の国会対応は『0点』だ」という記事がありました。
 「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が、
事実上「無修正」で国会を通過してしまった。
本稿は、今国会における野党の対応を「0点」と厳しく批判せざるを得ない。
(引用、以上)
 アメリカも日本と似たような状況です。
トランプ大統領の失言や暴言が飛び出すと、
マスコミも野党も夢中になってしまいます。
 特に、アメリカのメディアは、
「トランプ大統領の失言や暴言」担当の専門誌になったようです。
 つまり、アメリカの主要メディアは、
ゴシップ好きの週刊誌のような存在になったのです。
 本来であれば、今の時期は、
FRBの金融政策を議論すべき時期になっていますが、
「トランプ記事」一色になっている感じがあります。
 確かに、FRBの金融政策の記事では、新聞は売れませんが、
「トランプ記事」ならば、新聞は爆発的に売れるでしょう。
 しかし、それでいいのでしょうか。
このままでは、アメリカの主要メディアが、
ゴシップ週刊誌に転落していくのではないでしょうか。



























































































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